麗江　玉泉公園

　玉泉公園は、麗江古城から西北約1kmのところにある象山のふもとに広がる。黒龍潭と呼ばれる池を中心にした公園で、池の水が玉のように美しいことからこの名前が付いた。4万㎡もあるこの池の水は玉龍雪山の雪解け水が地下から湧き出ているもので、麗江古城まで流れ込み、昔から古城の人々の生活を支えてきた。
　この公園は、清の乾隆2年（1737年）に竜神様を祀る祠が建てられたのがその始まりで、その後「解脱林」や「五鳳楼」など数々の楼閣が周囲に建てられた。
　園内で最も有名なのが池に架かる大理石製の橋「玉帯拱橋」。秋から春にかけての晴れた日には、この橋の上に遠く玉龍雪山の姿を望むことができ、池に映ったその美しい姿は麗江の代表にもなっている。
解脱林
　　明の万暦29年（1601年）に、当時麗江を治めていた木氏によって建てられた。高さ10mあまりの2階建ての建物。当初は木氏の宗教的な場所として使用されたが、現在では「トンパ芸術館」となっており、トンパ文字を使ったさまざまな民芸品が展示されている。ここから少し離れたところには「トンパ文化研究所」も設けられている。
五鳳楼
　明の万暦29年（1601年）に建てられた。3層からなる八角形をした楼閣。屋根の庇が20角形をしており、どの角度から見ても5つの庇が見え、まるで5羽の鳳凰が飛び立つように見えることからこの名が付いた。
　五鳳楼は現在、「トンパ文化博物館」として利用されている。この博物館で最も人気があるのは通称「トンパおじいさん」と呼ばれるおじいさんである。このおじいさんは今でもトンパ文字を書くことができる数少ないナシ族の人間で、お好みの漢字を即座にトンパ文字に直して書いてくれる。人気のあるお土産となる。

麗江 玉泉公園

麗江　玉泉公園