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昆明 石林(せきりん)

  • 昆明 石林(せきりん)
  •   2004年2月13日、パリのユネスコ本部で開かれた「世界地質公園選抜大会」で、石林が最初の世界地質公園の一つに選出された。2007年6月27日、ニュージーランドのクライストチャーチで開催されていた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第31回世界遺産委員会は、昆明石林を貴州の茘波、重慶の武隆と一緒に南方カルスト(自然遺産)として認定した。
  • 昆明 石林(せきりん)
  •   石林は昆明南東約83km石林イ族自治県にある。「雲南石林、天造奇観」といわれ、総面積は400kuである。石林は大石林をはじめ、小石林、乃古石林、芝雲洞、長湖、大畳水瀑布、月湖、奇風洞の七つ観光区に分かれている。大小石林から、乃古石林まで約5km、大畳水瀑布まで23km、長湖が最も遠く、約25km。
  • 昆明 石林(せきりん)
  •   石林は2億7000萬年の時をかけて海底が隆起、浸食、風化されて現在の形となり、カルスト地形が主体である。中国でも有数な名勝である。その姿は林海のようであるところから石林と名づけられ、また「天下第一奇観」と称されている。
  •   その奇観とともにもう一つ驚かされるのが、この荒々しい地形に暮らし、生きてきたサニ人(イ族の支系)のたくましさである。サニ人のたくましさは現在、刺繍製品を売る観光客相手の商売に注がれているが、迷路のような石の林を自分の庭のように把握しており、ガイドとして活躍しているのもサニ人だ。
  •   毎年、旧暦の6月24日には周辺の住むイ族の人たちがここに集まって「火把節」と言う有名な火祭り(松明祭)が行われる。現在、高級自動車道路が貫通しており、南寧−昆明鉄道も近く、交通は便利である。
  • 昆明 石林(せきりん)
  • 石林の形成
      地質専門家によれば、石林が形成されるには4つの偶然が一致しなければならない。第1に、2億5000万年前に海底で形成した石灰岩が、間欠性の連続隆起を経て海から浮かび上がって高原となったこと。第2に、石灰岩が海底で隆起した際、石壁に縦、横向きに網状に生じた割れ目に雨水が浸透することによって一本一本独立した石柱となり、早期の石林を形成したこと。第3に、二畳紀晩期の初期、この一帯に火山の噴火が頻繁にあり、初期の石林が冷却した火山溶岩の玄武岩に覆われたこと。二億二千万年前、二畳紀が終って始まった中生代の1億6000万年という長い歳月において、石林は一貫して玄武岩に覆われながら徐々に隆起し続けた。この過程で玄武岩は侵食されてどんどん薄くなっていったものの、石灰岩が育まれ、保護された。6000万年前、中生代から新生代へ入ると、ほとんどの玄武岩が侵食され、初期の石林が再度地表に露出し新たな成長が始まった。第4に、5000万年前の始新世にヒマラヤ造山運動の影響を受けたことによって、大規模な内陸山間湖が形成され、水の流れが、彫刻刀のように天然の芸術加工を施したこと。高原が隆起するに従って、最終的に石林は今日の面貌が形成された。
  • 昆明 石林(せきりん)
  • さまざまな形状の石林
      ある程度まとまりがあり、集中して分布している石林の中で、もっとも有名なのは大石林、小石林、乃古石林である。構造から見れば剣状、キノコ状、塔状、柱状、城壁状などのカルストに分けられ、その形は人間のようにも、動物のようにも、大波のようにも、万木の林立する森のようにも見える。
  •   大石林と小石林はまた李子青石林とも呼ばれる。『路南州志』(石林県はかつて路南州というところに属していた)に記載されている言い伝えがある。昔、ある人が厳しい冬に石林を通る時、はるか遠い石の上に2本のスモモの木を見つけた。鮮やかな赤い実がなっていたが、近くに行っても摘み取ることができない。翌日再び探しても、そのスモモの木は見つからなかったという。まるでスモモの木がそこにあったように見えたことから、李子青(スモモが生い茂っているという意味)石林と呼ば れることになった。李子?石林は面積およそ16平方キロ、石灰岩の峰の間にはめこんだような大小7つの池がある。ここを訪れた観光客は迷宮に入り込んでしまったかのように、様々なカルスト地形を楽しみながら神業のようなすばらしい大自然が作り出した世界を体験する。また、高いところに登れば、山を押しのけ海を覆さんばかりの勢いの岩の波、金城鉄壁のごとく堅固な石峰を俯瞰することができる。
  •   石林地区は大量の古脊椎動物化石が埋蔵されているため、中国の古脊椎動物の化石保護区にも指定されている。また、雲南省で80万年前の旧、新石器遺跡がもっとも豊富な場所の1つでもある。仔細に観察すると、李子青石林では岩に描かれた絵の断片を眼にすることもある。岩に描かれたこれらの古い壁画には、代々この地に暮らしてきたイ族の一支系・サニ族の祖先たちが、祭祀を行ったり、踊りを楽しんだり、狩りをしたり戦ったりした場面などが反映されている。
  • 昆明 石林(せきりん)
  • イ族と石林の物語
      イ族はたくさんの支系をもつ古い民族である。石林県にはサニ、阿細、黒イ、白イ、イ青、干イなどのイ族の支系の人々が暮らしている。サニ族はその中の主要な支系である。石林地区に生活しているイ族の人々は、きらびやかで多彩な文化を創り出した。例えば、サニ族のある青年男女の愛情物語の有名な長篇叙事詩『阿詩瑪』は、英語、ロシア語、日本語など20種以上の言語に翻訳され、世界各地で紹介されている。年に1度の火把節(松明祭り)もまた、多くの観光客を引きつけている。小石林の中心部に位置する「玉鳥池」のほとりに、目立ってそびえ立つ細長い岩がある。大自然に彫り刻まれたこのターバンをかぶってかごを背負った人間の形をした岩は、すらりとしたサニ族の少女の姿と似ているため「阿詩瑪」と呼ばれた。ここが石林地区でもっとも有名な観光所であり、石林のシンボルでもある。
  •   李子青石林の北20キロの所にある黒松岩石林は、またの名を乃古石林という。「乃古」はサニ族語で「黒」と同じ発音で、この石林地区の岩石が炭酸マグネシウムを含み、主に炭酸カルシウムの含まれている李子青石林よりも色が黒いためにこう呼ばれる。黒松岩石林は1985年になってようやく開発されたものであるが、明、清の時代にはすでに「石門」「石門峰」と称されていたという文字記録も残っている。実地調査の結果、この石林が形成された時代は李子?石林よりは早いが、開発時期が遅れたためにより野趣に富んだものになったと地質専門家たちは見ている。
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