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貴陽 陽明祠(ようめいし)
- 陽明祠(ようめいし)は貴陽市扶風山に位置し、清嘉慶19年(1814年)に創建され、隣の尹道真祠、扶風寺と合わせ、扶風山風景区に構成される。この祠は明代哲学家、教育家の王守仁(陽明先生)を記念する為、建造された物である。中は、緑が深く、環境が静かで、石碑が多く、世の人の注目を集める。
- 王守仁は諱は守仁(初名は雲、のち守仁と改名された)1472年生まれ、陽明は号で、陽明洞(地名)に家を建てたことにちなむ。字は伯安。姓名から王守仁とも呼ばれる。文成公とおくりなされた。浙江省紹興府余姚県(今の寧波市余姚)の出身で、書聖王羲之の子孫といわれる。1499年(弘治12年)、28歳、3度目の受験で科挙に合格して官吏になったが、儒学の勉強を怠ることはなかった。35歳のとき、宦官劉瑾の独断的な政治を批判する上奏文を、皇帝武宗に提出したが受け入れられず、劉謹の恨みを買って、はるか僻地の貴州省龍場駅の役人に左遷された。彼は、この言葉も風俗も異なる少数民族の住む地にあって、厳しい自炊生活を送りながら、思索を続け、「龍場の大悟」(龍場での大いなる悟り)といわれる新学説・陽明学を誕生させた。1529年、王陽明が死去した後、貴陽の人が彼を記念する為、この祠を建てた。
- 祠には王陽明の木像が祭られる。左右両壁に王陽明の「訓士四条」と「論語四条」の木彫りが嵌められる。また、祠の殿堂には、王陽明の白玉座り像が祭られ、両側に先生の肉筆「壮思風飛沖情雲上,和光春靄爽気秋高」の対聯が掛かる。外の石碑には、王陽明の肉筆の「矯亭記」と手紙が彫られる。また、清代学者の莫友芝、何紹基等が訪問時の歌った詩と寄付した者の名前が彫られた石碑もあり、貴陽市貴重な宝である。