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大理 崇聖三塔
- 崇聖三塔は大理古城の西北、蒼山のふもとに建つ3基の仏塔である。南詔国時代の823〜859年の間に建てられた。当時は崇聖寺という仏教寺院の境内に位置していたが、寺は1872年に兵火に遭い廃れ、今では3基の仏塔のみが残っている。
- 中央の主塔は「千尋塔」とも呼ばれ、836年(唐の開成元年)の創建である。方形をした高さが69.3m、16層ある唐代の典型的な建築物で、西安の小雁塔とよく似ている。各層には仏像がはめ込まれている。1979年の補修工事の際、塔頂と塔基から400件あまりの貴重な文物が発見さた。主なものは金属製の仏像や経典だったが、中でも特に貴重なのは1kg以上もある純金製の仏像で、当時のこの地方の豊かさを物語っている。塔基の前には「永鎮山川」の4文字が大書きされており、これは明の時代の沐世階の手によるものである。
- 主塔の南北両脇に建つ2基の小塔は、大理国時代の1001年から1125年の間(宋の徽宗年間)に建てられた。高さ43m、10層の八角形をした塔である。
- これら3基の塔は、1925年にこの地を襲った大地震の際にも何事もなく残り、古代の耐震設計も評価されている。 現在、三塔の周辺は公園として整備されている。公園内には池も整備され、池に映った三塔の姿は美しく、大理のシンボルとなっている。