武威(ぶい)
※武威(ぶい)観光概況
- 漢代から東西交流の中継点として栄え、涼州とも呼ばれてきた。祁蓮山脈北麓の帯状の地域、河西回廊に位置し、東にトンゴリ砂漠が広がる。漢の武帝は紀元前121年に霍去病を遣わして河西を征服し、武威、張掖、酒泉、敦煌の四郡を置いた。
- 人口は約176万人の緑豊かなオアシス都市で、「金の張掖・銀の武威」と称されてきた。 「妙法蓮華経」を翻訳した西域の高僧鳩摩羅什や玄奘三蔵も立ち寄ったことがあるから、武威では、仏教文化が隆盛を極め、最盛期には13もの寺院があったという。
- 見所は、雨を祈願した場所である「雷台漢墓」、高僧鳩摩羅什を記念した塔「羅什寺塔」、甘粛省最大の孔子廟「文廟」などである。
※武威観光見所案内
1、雷台 (らいだい)
- 北門の北へ1kmにある雷神廟で、1969年に地下から後漢晩期の墓が発掘された。出土品は231点。なかでも「飛燕をしのぐ馬」「馬踏飛燕」は見事な造形で、シルクロードの象徴となり、古代中国の青銅器の中でも名品中の名品といわれている。実物は蘭州の甘粛省博物館に展示。
- 現在、「馬踏飛燕」は中国旅行のシンボルマークとなっている。
2、文廟 (ぶんびょう)
- 甘粛省最大の孔子廟で、15世紀の明代に創建。中央の大成殿には由緒ある額が数多く飾られ、当時の武威の文化の隆盛を物語る。