ウルムチ(烏魯木斉)
- ウルムチ(烏魯木斉)市は新疆ウェグル自治区の首府。自治区とは少数民族による自治が行われている地域で行政的には省と同格。中国の西北端に位置し、モンゴル・ロシア・カザフスタン・キルギス・タジキスタン・アフガニスタン・パキスタン・インドと国境を接している。首府のウルムチはユーラシア大陸の最中心部に位置している。北はアルタイ山脈、南は崑崙山脈に挟まれ、西はパミール高原へと続いている。中央部に横たわる3000m級の天山山脈を境に北はジュンガル(準葛爾)盆地、南はタリム(塔里木)盆地に分れていて、タリム盆地の中には中国最大の砂漠・タクラマカン(塔克拉瑪干)砂漠が広がり、天山の南側、崑崙の北側を天山山中にはイリ(伊犁)盆地、そして海抜マイナス155mのトルファン(吐魯番)盆地がある。
- ウルムチはジェンガルモンゴル語で、「美しい牧場」の意である。多民族の人々が集まって居住している。中国の西北国境地帯における重要な都市である。古代シルクロード上にあったため観光資源に恵まれている。
※ウルムチの気候
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月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 平均最高気温 ℃ -7.4 -4.7 2.7 16.1 23.1 27.6 30.1 29.0 23.1 13.2 2.0 -4.4 平均最低気温 ℃ -16.6 -13.7 -5.4 4.8 11.2 16.1 18.2 16.7 11.2 3.1 -5.9 -12.9 ※ウルムチ観光見所案内
天山天池
ウルムチから東へ110km、天山ボゴダ峰(標高5445m)のにある神秘の湖。西王母(せいおうぼ)が周の穆王(ぼくおう)を美しい瑶池(ようち)でもてなしたとされる伝説の湖が天池であると言われている。標高は1980mあり、湖面は4.9ku、最も深いところで105m。神の池、天の鏡という意味を込めて天池と呼ばれてきた。湖畔にはパオがたくさんあり宿泊が可能。駐車場から天池までロープーウェーにも乗れる。新彊ウィグル自治区博物館
展示ホールは新彊各地の民俗の紹介と古代の出土品の2部門に分かれている。民俗部門では、ウイグル族ほか10数民族の住居模型、衣服、生活用品などを展示。豊かな色彩と造形感覚に圧倒される。出土品部門では、織物、陶磁器、玉、古文書などから古代シルクロードの燦然たる文化が伝わってくる。トルファンにあるアスターナ古墓の埋蔵品のほか、有名な楼蘭の美女のミイラも展示されている。南山
天山北麓に広がる景勝地で、ウルムチから南へ約75km。渓流がいく筋も流れ、その一つ白楊溝一帯にはカザフ族の牧場があり、なだらかな緑の草原に羊の群れとパオが点々と見られる。 近年、冬のスキー場としても力を入れられ、できた「シルクロード・スキー場」は黒龍省の亜布力スキー場に次いで、中国に2番目大きいスキー場、冬季ではウルムチ観光の一つのポイントである。紅山公園
ウルムチの中心地に位置し、標高934mの紅山を中心とした公園。岩肌が褐色だったことから名づけられた。ウルムチのシンボルであると見られる。岩山の頂上にはレンガ造りの鎮竜塔があり、そこからは市街が一望できる。