景真八角亭
景真八角亭は猛海の街から西に約14q離れた景真山という小高い丘の上に位置する。景真山のふもとには古い石造りの橋も架けられ、のどかな風景を作り出している。
創建は1701年(タイ暦1063年)です。その後幾度か破壊されたが、その度に修復され、現在の姿は1987年に修復されたもの。
景真八角亭は、八角形をした奇妙な形の亭で、言い伝えによると、お釈迦様が身に着けていた金色のかぶりもの「卞鐘罕」の形をまねて作られたという。全て木で組まれており、基座部分だけでも2mあり、高さは15.42mにもなる。四面に入り口をもち、壁も複雑に折り重なった形をしている。屋根上には複雑な形に入り組んだひさしが幾重にも重なっており、独特な造形美を作り出している。全体は朱色に彩られ、所々が金粉、銀粉によって装飾されている。タイ式仏教建築の最高位と評され、国の重要文化財にも指定されている。
この八角亭は古来、高僧が経を授けるための場所として使われてきた。今でも重要な宗教活動の場として使われ、一般の人間は中に入ることを許されませんので、注意してください。
八角亭のそばには古い菩提樹の大木が寄り添うように立ち、趣を添えている。
景真山のふもとには、レンガで修復されたタイ族の部落が広がっている。木造のものとは、また違った趣がある。