蝴蝶泉
蝴蝶泉は、蒼山のふもと、大理古城から北に約24kmの所にある。周城からは約1kmの所に位置する。緑に囲まれた公園の中にきれいな泉が湧き出ている。この大理石の欄干に囲まれた泉の上には合歓の大木が生い茂り、毎年5月頃になると、この木の周りを淡い黄色の蝶が飛び回る。遠くから望むと、まるで黄色の花が咲き乱れたように見える。
旧暦の4月15日には、ペー族の若者たちの間で「蝴蝶会」と言うお祭が行われる。着飾った若い男女が歌や踊りを楽しみながら愛を語り合う出会いの場となる。この蝴蝶会には一つの伝説がある。
この泉がまだ「無底潭」という名でよばれていた頃、泉のほとりに美しい娘が住んでいた。娘はある青年と愛し合っていたが、領主が娘を自分のものにしようとした。追い詰められた2人はこの泉に身を投げた。すると一対の美しい大きな蝶が無数の小さな蝶とともに泉から現れ大空に舞い上がっていった。村人たちは二人を偲ぶため、泉の名前も「蝴蝶泉」と改め、以後、蝴蝶会というお祭を開くようになったのである。
公園内には「蝴蝶博物館」もあり、蝶のシーズン以外でも多数の蝶を観察する事が出来る。
藍染の村、周城から近いこともあり、公園入り口付近にはたくさんの藍染工場が並び、藍染作業の見学も出来る。