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貴州 苗族の龍舟祭り
- 龍舟 = ドラゴンボール
- 苗嶺の山岳区を縦横に流れる大小の河川は、雷公山を分水嶺として、南の珠江と北の長江の二大水系に分かれています。南は水量豊富な珠江の支流、都柳江などが、北は水の源流である舞陽河と清水江などが流れています。苗族の龍舟祭りは毎年旧暦5月24日から5月27日まで清水江のほとりで開催されます。
- 清水江は名実ともに美しく、澄んだ流れ、緑濃い両岸の山に加えて多くの神話伝説が人々を魅了します。清水江の流域には、苗族、トン族、コーチャ族などの少数民族が住んでいます。
- 「龍舟祭り」にはこんな言い伝えがあります。昔、清水江に悪い龍が住んでいて、バオと言う老人の一人息子を殺しました。老人は息子の仇を討つため、河にもぐって龍洞に火をつけ、悪龍を焼き殺しました。すると煙がたちこみ、天を覆って、陽をさえぎり続けました。暗闇の中を一人の女が子供を連れて洗濯に来ました。その子供が「ドンドンチャン」と言いながら洗濯棒で川水を叩いていると、天を覆っていた煙が見る見るうちになくなって陽がさし、まばゆいばかりに明るくなったのです。それ以来、明るい幸せな暮らしがいつまでも続くようにと、苗族の人々は洗濯棒の形に似せた龍舟を作り、ドラと太鼓を「ドンドンチャン」と打ち鳴らして龍舟を漕ぐようになったということです。
- 龍舟祭りの開催地「施洞」を中心に、どの村落にも龍舟場があります。祭日が近付くと船を取り出して、手入れや飾り付けをします。龍舟の長さが七丈あるので、一間が一丈の七間作りになっています。地元の人たちは「七間房」とも呼んでいます。龍舟は親船一艘と子船二艘でできているので「子母船」といわれます。龍舟につける龍頭は「龍房」に安置されていて、祭りが近付くと酒を供えて龍頭に「お出まし」をねがいます。
- 龍舟の出発前には白い雄鶏を殺して山の神を祭り、吉祥歌を歌って船の安全を祈ります。どの船にも鼓頭と呼ばれる船長が一人乗っています。村でもっとも信望のある長老が船長に選ばれ采配をふるいます。どの船もこぎ手は40人ほどで精悍な青壮年です。女装の男の子がドラ打ちにあたります。このドラ打ちは10歳くらいの一人っ子と決められてます。龍舟が岸に着くと待ち構えていた人々が吉祥のお酒を二杯献上し、贈り物を龍の首にかけます。岸辺で見物している人たちもわれ先に船に上がっておめぐみにあずかります。龍舟の飯を食べると厄払いになり、万事がうまく行くと言われています。