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張掖 大仏寺
- 張掖大仏寺は西夏時代に創建された甘粛省最大の西夏建築である。現存する建築物は大仏殿、蔵経閣、土塔の三つ。
- 大仏殿の内部には中国で最も大きな釈迦牟尼の寝仏像が安置されている。寝仏の後ろには迦葉、阿難等釈迦の十大弟子の像があり、仏殿内の南北両側には十八羅漢像が立っている。
- 大仏寺の創建は1098年で、始めは「迦葉如来寺」と呼ばれた。元代には十字寺、明代には宝覚寺と呼ばれ、清代に勅命によって、宏仁寺となった。普通には大仏寺と呼ばれている。
- マルコ・ポーロは、この大仏寺について、東方見聞録に記している。
マルコ・ポーロは次のように描写している。
「偶像教の寺院・僧院の数も多く、そこには例のごとく無数の偶像が安置されている。これら偶像の中には、実際に十ペースにも及ぶ巨大なものがあり、その素材も木あり粘土あり岩石ありといった多様さであるが、一様に塗金されて、細工もなかなかすぐれている。巨像は横臥の姿勢をとり、その周囲には、うやうやしくこれにかしずいている多数の肖像が取り巻いている」(前掲書より)